ムーンショット目標1金井プロジェクト Internet of Brains(IoB) 共通基盤技術開発チームよりプロジェクトメンバー(課題推進者)である慶應義塾大学 法学部 教授 駒村 圭吾 氏が中心となって進めているプロジェクト「”Internet of Brains”-Society(IoB-S)」による雑誌連載「インターネット・オブ・ブレインズの法」が、単行本として刊行されることが決定しました。
書籍名は『インターネット・オブ・ブレインズの法 神経法学の基礎と事例研究』(日本評論社)です。
本書は、2年間にわたる連載内容を基に、駒村圭吾 氏およびIoB-Sが編集を手掛けたもので、日本初の「神経法学(neurolaw)」をテーマにした著作です。座談会にはIoBから金井良太 氏、牛場潤一 氏、笹井俊太朗 氏が参加しています。
神経法学やニューロテック、その他、最新の科学技術の社会実装に伴う法的な課題などについてご感心ある皆さまぜひ本書を御覧ください。
<strong>編集代表 駒村圭吾 氏(慶應義塾大学 法学部 教授)コメント</strong>
金井プロジェクトのELSIチームであるIoB-Sの2年間にわたる研究活動をまとめました。本来ならじっくり知見を深めてから満を持して論文集を出すというのが社会科学の常道なのですが、テックの発達はいまや日進月歩で、探究は果てしなく続きます。ですので、未整理でも、自分たちに疑問や主張をリアルにぶつけていこうと思い、私たちの思考プロセスをそのままライブ感覚で世に問うことにしました。おそらく「神経法学(neurolaw)」を書名に持つ出版は日本ではじめてではないかと思います。
今後はこれを契機に、ムーンショットの自然科学者の方たちと対話を深め、次のステップにつながる研究をしたいと思います。
<strong>IoB-Sについて</strong>
2021年10月、ムーンショット目標1金井プロジェクト Internet of Brains(IoB)の課題推進者に駒村圭吾(慶應義塾大学法学部教授)が就任したことに伴い、脳神経科学技術の社会実装を見込んだ法的・倫理的・社会的課題探索(ELSI)を行う研究ユニット「“Internet of Brains”-Society(IoB-S)」が立ち上がりました。そして翌2022年5月、IoB-Sは、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)のプロジェクトとしても承認されました。(IoB-S公式WEBサイトより)
<strong>IoB-S</strong> <strong>参加メンバー
</strong>
駒村圭吾 氏
大島義則 氏
小久保智淳 氏
斉藤邦史 氏
酒井麻千子 氏
数藤雅彦 氏
成原慧 氏
西村友海 氏
福士珠美 氏
松尾剛行 氏
横大道聡 氏
<strong>書籍概要
</strong>
出版社:日本評論社
編集:IoB-S編/駒村圭吾 編集代表
発売日:2025/7/28
言語:日本語
内容:脳科学技術の発展は社会をどのように変化させ、どのような課題をもたらすのか。技術の発展に法はどう向きあうのかを探る。