共通基盤技術開発

共通基盤技術開発

概要

「共通基盤技術開発」では、本プロジェクト全体に関わる基盤技術の開発や、現時点ではまだ実用化に至っていない新たな技術の発掘を目標とします

具体的には、脳に情報を入力するための新規技術の探索を行っていく予定です。

また、本プロジェクトの成果を社会実装するための具体的な方策を検討し、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)技術を一般の方々に体験してもらう機会を用意することも本研究開発項目の範囲内です。

これらを通じて、社会におけるBMI技術に対する受容と需要の形成を促進し、多くの人々が本プロジェクトの恩恵を得られる社会と産業を開拓していきます。

メンバー

  • 金井 良太
    KANAI Ryota

    株式会社アラヤ 代表取締役

    本課題では、脳へ詳細な情報を伝達するための入力インターフェイス技術、また、複数の研究チームの共通基盤として社会実装を推進するメカニズムについて俯瞰的な調査を行い、プロジェクト全体での成功に効果的に貢献するように各課題の詳細を具体化し、最も適した課題推進者の選定を行います。将来のBMIでの情報入力技術として可能性のある技術を発掘し、新たな研究課題として設定し、本プロジェクトにおける実用的なBMI開発を加速します。

  • 武見 充晃
    TAKEMI Mitsuaki

    慶應義塾大学 大学院理工学研究科 特任講師

    本研究では、BMIの安全性と有効性に関するエビデンスを整理し、これを一般消費者向けにわかりやすくまとめることで、社会におけるAI支援型BMIの信頼性を高めることを目指します。さらに、BMIの個別プロダクト・サービスの信頼性を評価するためのチェックリストを整備して、AI支援型Trusted BMI-CA技術の社会実装を促進します。また、他の課題推進者と連携して、Brain Assistant (BA) アプリによる認知能力拡張の安全性と有効性に関する実証実験を実施します。これらを達成することにより、本研究開発プロジェクトで開発されるAI支援型Trusted BMI-CA の社会受容と需要形成を支援します。

  • 駒村 圭吾
    KOMAMURA Keigo

    慶應義塾大学 法学部 教授

    BMIやCAを中心とするIoB技術の進展は、法学をはじめとする人文知に革命的変革をもたらすのか否か、これを確かめることが私に与えられた課題です。身体の制約からの解放は、法学上の重要概念でもある「人」のコンセプトに変容を迫ります。そこで、本研究は、①IoBが法学や人文社会科学の基礎理論にもたらす変革を見定め、それがもたらす知的世界への衝撃を新たに記述する「総合知」の開拓を目指し、②かかる新技術を社会実装する際の法的問題を解明し、IoBの現実化を社会的に受容する「実践知」を案出すること、これら二つの軸を立てました。秩序の維持と変化の学問である法学の視点を切り口に、法学者と法曹が一体となって上記に挑戦したいと思います。

  • 牛場 潤一
    USHIBA Junichi

    慶應義塾大学 理工学部 教授

    頭皮脳波を活用した非侵襲BMIの一般理解の促進とレピュテーション向上を目指し、アウトリーチ手法の開発と実践をおこないます。具体的には、他項目で開発されたAI支援型BMI-CAの体験型ワークショップや競技会を設計し、開発技術の理解とプロジェクトの国際認知を促します。また、2030年、2050年の中核人材である中高大生からの支持を集めるため、AI支援型BMI-CA技術のインターネット自習教材を整備するとともに、中目黒リサーチスタジオでの研究機材を使った実習教育を提供して、AYA世代(Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人))を中心としたBMI支持層の形成と拡大を図ります。

  • 阿久津 完
    AKUTSU Kan

    株式会社アラヤ リサーチチームリーダー

    次世代のコアインターフェースとしてBMIの利用が考えられています。しかし、未だ最適な利用用途やそのインターフェースは存在しません。本研究では、一般の方を対象とした利用者に本研究で開発したプロトタイプの体験を通して、BMIのオープン化に向けた技術基盤を構築を模索していきます。具体的には、簡易的なUI操作で脳信号含む複数の生体情報信号を組み合わせて、自分のオリジナルのUIを設計しリアルロボットからバーチャルのアバターを操作することが可能となる操作プラットフォームを構築を目指します。