2024年12月12日(木)、マルチェロ・イエンカ 氏(ミュンヘン工科大学 医学・健康学部および社会科学・技術学部 教授)ならびにマルゲリータ・モーロ 氏(ウディネ大学)はムーンショット目標1金井プロジェクト“Internet of Brains (IoB)”の拠点の一つである中目黒のIoBリサーチスタジオを訪問しました。当日は、IoB所属の研究者やプロジェクト関係者が多数出席し、スタジオにてイエンカ 氏との交流を行いました。
- 金井良太 氏(IoBプロジェクトマネージャー、株式会社アラヤ CEO)
- 牛場純一 氏(IoBインターフェースサブプロジェクトマネージャー、IoB共通基盤技術開発 課題推進者、慶應義塾大学 理工学部 教授)
- 駒村圭吾 氏(IoB共通基盤技術開発 課題推進者、慶應義塾大学 法学部 教授)
- 武見充晃 氏 (IoB共通基盤技術開発 課題推進者、 理工学研究科 特任講師)
- 福士珠美 氏(IoB共通基盤技術開発、東京通信大学 人間福祉学部 教授)
- 小久保智淳 氏(IoB共通基盤技術開発、東京大学 大学院情報学環 助教)
- 新多泰典 氏(IoBプロジェクトマネジメントオフィサー)
- 宮田龍 氏 (IoBサイエンスコミュニケーター)
- 川原瞳 氏 (IoBサイエンスコミュニケーター)
- 竹田聖 氏 (IoBサイエンスコミュニケーターインターン)
イエンカ 氏は脳神経関連権(neurorights)分野の先駆者であり、International Brain Initiativeの神経倫理リーダーを務めるとともに、国連のエキスパートアドバイザーも務めています。訪問中、イエンカ 氏はスタジオ内の研究施設を見学するとともに、ニューロテクノロジーや神経倫理についてディスカッションを行いました。さらに、イエンカ 氏は、日EU間の研究協力を強化することの重要性について同意しました。
【駒村 氏のコメント】
近時、多様な国際機関がニューロテックに関して勧告やリポートを次々と公にしている。この度、その中心におられるイエンカ教授と親しく意見交換ができたことは、IoBのみならず我が国の神経科学、神経倫理学(neuroethincs)、神経法学(neurolaw)の発展にとって重要な一歩となるだろう。今後、IoBのELSIチームとして国際的なシンポジウムを企画する予定であるが、国際機関の勧告等をいかに日本がうけとめるか、また、世界的な視野に立って理論的な課題をいかに克服していくか、についてイエンカ教授と再び議論できることを期待したい。